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ウィークリーレポート

2010年2月8日(月)午後5:00更新

【主な重要経済指標】
 ⇒ http://www.acefx.jp/read/indicator.html

【主要通貨の見通し】

1.ドル/円
先週は欧州の財政悪化懸念から、ユーロ円が下落し、ドル円も連れ安となり、一時、 約2カ月ぶりに88円台半ばまで上昇した。 週末5日に発表された1月の米雇用統計は、失業率が9.7%と市場予想の10.1%を下 回ったものの、非農業部門就業者数の減少幅は2万人と市場の予想ほど改善しなか った。昨年11月の非農業部門就業者数は上方修正される一方、12月の同就業者数は 下方修正され、全体的にまちまちの内容となった。 4日に、ホワイトハウス報道官が予告した通り、過去5カ月間のNFPが合計24.5万人が下方修正され、雇用市場の回復は予想以上に鈍いとの見方が強まっている。 一部欧州諸国の財政悪化懸念を背景に、リスク回避の動きが強まり、ユーロを売 って、安全資産としてのドルと円が買われた。ユーロは対ドルで一時8カ月半ぶりの安値となる1.358ドルまで下落した。 欧州の財政悪化懸念がギリシャからポルトガルやスペインに波及し、ユーロ安が続く見込みで、「円買い・ユーロ売り」がドル円の下落要因になりそうだ。 ただ、格付け機関S&Pがトヨタをネガティブウォッチに指定したことあり、安全通貨としての円の評価が悪化する可能性もある。しかも、ドル円の88円台では日銀のレートチェックが出たとの噂もあり、88円割れには警戒が働きそうだ。 今週は12月の貿易収支、11日には1月の米小売売上高が発表になる。今週末から中国が春節休暇を迎えるため、投資マインドは徐々に後退するだろう。 なお、カナダのイカルウィットで開かれたG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)では、「世界経済は回復しつつあるが、確固たる回復基調はまだ見えない」として、金融危機に伴う景気刺激策の継続を表明した。一方で「持続可能な財政の軌道を引く必要がある」として、非常時の対策を平時に戻す「出口戦略」に目を向けながら進めるべきだと指摘した。中国人民元についての話し合いは、特になかった模様。

予想レンジ:ドル/円=87.500円〜91.000円

2.ユーロ/ドル、ユーロ/円
ギリシャの格下げに端を発したPIGSの財政赤字拡大がユーロ圏の信用不安となって ユーロの売り材料となっている。これに加えて、株安、コモディティ安からリスク 回避ムードが強まっているため、下落基調は継続すると見ていいだろう。ギリシャ、 ポルトガル、スペインなどの財政赤字問題はすぐに解消するわけでもなく、戻りは あっても限定的だろう。しかも今週は、合計850億ドルの米国債入札を控えている ため、米国債購入にからんだドル買いが一時的に強まる可能性もあり、ユーロは売 られやすい状況にある。中国の春節休暇を控えているため、投資マインドも後退す るだろう。 ユーロ円は、先週120円台後半まで大幅下落となった。リスク回避型のドル買い・ 円買いの結果であり、まだ底入れしたとは言い難いが、値頃感からの買い意欲が強 い。「くりっく365」の個人投資家のポジションは、ユーロ円の買いが84%にも達 している。サポートラインである120円を割り込んだ時の下落幅拡大が懸念される。

予想レンジ:ユーロ/ドル=1.35000ドル〜1.39000ドル,ユーロ/円=120.000円〜126.000円

3.英ポンド/円
先週4日に開催された英中銀金融政策委員会では、政策金利0.50%の据え置きが決定された。また、資産買い入れプログラムの購入額も2000億ポンドに据え置かれた。しかし、声明では、「必要ならば追加の資産買い入れを行う」と量的緩和再開に含みを持たせたことが、ポンドの下落材料となった。EU諸国の信用不安と英国の財政赤字の問題が絡んで来ることが予想されるため、ポンドの下落基調は継続しそうだ。戻りは売られるだろう。なお、「くりっく365」の個人投資家の買いポジション比率は79.5%。140円割れで値頃買いが増えてきているようだ。

予想レンジ:ポンド/円=137.000円〜142.000円

4.豪ドル/円
豪ドルは、先週2日の豪準備銀行理事会で予想に反して政策金利を3.75%に据え置いたことが弱材料になって下落に転じたが、これに加え、株安・商品安が進んだたこともリスク回避姿勢から売りが加速し、豪ドル円は76円台前半まで下落した。投資家の不安心理を表すVIXは、26%に水準を上げ、投資家のリスク回避姿勢が強まっている。 豪準備銀行理事会の声明では「金利は当面の間、据え置きが適切」と、3月の会合でも利上げを見送る可能性が高いことを示唆した。 中国の金融引き締めよる需要鈍化が懸念され、豪ドルに関連の深い商品相場は、NY原油が一時70ドル台割れまで下落、非鉄金属相場も年初高値から2割近く下落している。 豪ドル円は、日足で200日移動平均先を割り込み、また、昨年10月の安値を下抜けてきているため、長期上昇トレンドにヒビが入ってきているようだ。短期的には売られ過ぎ感が強いため、自律反発があろうが戻りは売られるだろう。「くりっく365」の個人投資家のポジション比率は、」90.5%と、この安値をボトムと見て、個人投資家が買い参入にしているようだ。76円、75円と下回った時に、ストップロスが誘発される可能性があるので注意したい。

予想レンジ:豪ドル/円=75.000円〜80.000円

5.NZドル/円
先週4日に発表されたNZ第4四半期失業率は7.3%と10年ぶりの水準に悪化していた ことが嫌気され、NZドルは急落したイングリッシュNZ財務相が「失業率は転換点に 近い」と発言していたため、失望感がなおさら強まったようだ。同じオセアニア通 貨である豪ドルの下落も弱材料になったようだ。VIXの上昇、株価の低迷からNZド ルは上昇しにくい状況にある。日足では200日移動平均線を割り込んだことも長期 的な上昇基調が崩れつつあることを示している。「くりっく365」の個人投資家の 買いポジションは85.7%とやはり高水準だ。一段安を警戒したい。

予想レンジ:NZドル/円=60.000円〜64.000円

6.南アランド/円
中国の金融引き締め、豪準備銀行理事会の金利据え置き、ニュージーランドの失業 率悪化、VIXの上昇と資源国通貨にはマイナス要因が続出すており、その影響を受 けて、南アランド円も11円350銭レベルまで大幅下落となった。7.0%の金利は魅力 的であり、長期投資を考えるなら、この安値は新規参入には歓迎されるところで、 実際、「くりっく365」の個人投資家のポジション動向を見ても、買い比率は97% となっている。とはいえ、11円を割り込むような状況になると、下値が一段と深く なることも予想され、注意が必要だろう。

予想レンジ:南アランド/円=11.300円〜11.900円

(*)データは2月8日(月)午後3時のデータを使用しています。
(*)参考ニュースベンダー:GI24

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