2010年7月26日(月)午後2:00更新
【主な重要経済指標】
⇒ http://www.acefx.jp/read/indicator.html
【主要通貨の見通し】
1.ドル/円
先週最も注目されていた欧州金融機関のストレステストだが、欧州銀行監督委員会(CEBS)は、検査対象である91欧州金融機関のうち、「不合格」となったのは7行で、資本不足の見積額は計35億ユーロにとどまったと発表した。市場は不合格数を10行程度と予想していたので、安心感を与える結果となった。また、今後、公的資金を投入するにしても各国政府の財源で賄える額であることが判明したことで投資家のリスク回避姿勢が弱まった。金価格が1200ドルの節目を割り込んだのも、金融システム不安が広がる懸念が弱まった事を示しているといえよう。不安係数であるVIXは23.5ポイントとさらに低下した。このストレステスト自体、100%信頼に価するかどうかは置くとして、NYダウは1ヶ月ぶりの高値に反発したことで、今後は世界的な株価の回復が予想され、リスク回避の円買いが徐々に巻き戻されていきそうだ。テクニカル的にも88円乗せで一目均衡表転換線をブレイクするため、目先の底入れ感が強まり、90円にトライする場面も想定されよう。
予想レンジ:ドル/円=86.500円〜90.000円
2.ユーロ/ドル、ユーロ/円
欧州銀行監督委員会(CEBS)が発表したストレステストの結果は、91行のうち不合格は7行にとどまり、不足資本は35億ユーロ(予想300億ユーロ以上)と安心できる金額となった。この結果を受けてリスク回避姿勢が弱まり、NYダウが反発、ユーロドルも1.290台へ急騰した。米国10年債利回りも3.0%を下回り、低金利の長期化が予想されているだけに、ユーロ買い・ドル売りが継続し、ユーロドルは1.30ドル台に乗せて値を固める展開になろう。ユーロ円も世界的株価反発を受けて押し目は買われる展開になろう。
予想レンジ:ユーロ/ドル=1.27500ドル〜1.32000ドル、ユーロ/円=112.000円〜115.500円
3.英ポンド/円
先週は、第2四半期GDP速報値が大幅に改善したことを受けてポンド買いが強まった。一部では利上げも想定されつつある。これに加えて、欧州金融機関のストレステストの結果が良好だったこと、投資家のリスク姿勢が強まり株価が反発していること等は、リスク通貨であるポンドには追い風になっている。今週もこの地合いを受けて押し目は買われる展開になろう。
予想レンジ:ポンド/円=132.000円〜140.000円
4.豪ドル/円
欧州金融機関のストレステストが無事に終了したことで、リスク回避姿勢が弱まっている。不安係数VIXもさらに低下し、株価が反発し、商品価格も下値を切り上げていることから、高金利通貨やリスク通貨は買われやすい環境になってきた。豪ドル円は徐々に下値を切り上げ78円台で推移している。80円の上値抵抗線を突破すれば、上昇相場再開となろう。押し目は買われていくと見る。
予想レンジ:豪ドル/円=76.000円〜80.000円
5.NZドル/円
ストレステスト終了によりマーケットの心理状態は好転している。リスク通貨が選好されやすくなっており、NZドルも買われやすい地合いにあろう。29日のNZ準備銀行理事会では0.25%の追加利上げが予想されており、一段高の展開も予想される。
予想レンジ:NZドル/円=62.000円〜66.000円
6.南アランド/円
先週22日の南ア準備銀行金融政策委員会では、「現在の金融政策スタンスは妥当」との判断から予想通り政策金利を6.50%に据え置いた。欧州金融機関のストレステストも無事に経過し、NYダウも1ヶ月ぶりの高値をつけた。投資家の不安心理を表すVIX指数も25ポイントを割り込んだ。リスク資産への投資が強まる環境になり、南アランドも押し目は買われていくだろう。
予想レンジ:11.500円〜12.200円
(*)データは7月26日(月)午後2時00分のデータを使用しています。
(*)参考ニュースベンダー:GI24
※本レポートは、投資に関する断定的判断を提供、またその内容に関する責任の一切を負うものではありません。また性格上、必ずしも当社及び各担当者の方針とも一致するものではなく、投資の最終判断はご自身でお願い致します。エース交易株式会社がインターネット上で公開している相場見通しについては、当社の許可なく販売または転用することは固く禁じております。


